132ページの写真「雄仁親王からの拝領品を納める菊紋と桐紋の入物箱」
江戸時代という強固な身分制社会の中で、天皇猶子の宮門跡本人が自ら直接訪ねて来る村、菊紋と五七の桐紋の箱に入った下賜品を直接もらえる人たちが住む村というのは、まずめったに存在していなかったと思います。他に、そのような事例があったら教えて下さい。
いまや普通のお百姓さんにしか見えない(失礼m(_ _)m)八菅山伏のご子孫のお一人が、先祖はこんなのもらってるんだよ、と見せて下さった時に、それはもう驚愕いたしました。中身は秘密です。
「宗門の頂上身分」(杣田善雄「門跡の身分」『〈江戸〉の人と身分3 権威と上昇願望』吉川弘文館 2010)である門跡の中でも最高位に属する宮門跡が八菅山にやって来た。現代人の感覚を超える事件だったのだろうと思います。
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