119ページの写真「行者ヶ岳と鎖場」
日向山霊山寺(日向薬師)の坊中に伝わった『峯中記略扣 常蓮坊』には行者ヶ岳での修行についてこのように記録されています。
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大キナル岩ノ上ニ役ノ行者有ココニ札納法示祓シ
是ヨリ左ニ付下ルト新客ノゾキノ岩有
是ニ新客ノ腰縄ヲ付ミセル也
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大峰奥駈の新客修行の記憶がまだ新しい頃、この行者ヶ岳「ノゾキノ岩」の記述は、山上ヶ岳表行場「西の覗」や裏行場「平等岩」の超緊張の修行が蘇って、思わずどの岩だ?と探さずにはいられませんでした。
すでに崩落したり地形が変ってしまっている可能性もあるので、これは絶対探し当てられない妄想の世界ですが、学術研究論文ではまさか載せられないけれど一般向けの書籍ならば読者の理解の一助としてイメージ写真的に良いかなと判断し、この筆者の妄想を『丹沢の行者道を歩く』(白山書房 2005)ではかつて掲載いたしました。それがこちらです。
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