66ページの写真「伊勢原市板戸の首無し神変大菩薩像(役行者像)」
この役行者像の存在は、2015年8月に伊勢原市で行われた私の講演の後、ご参加者のお一人が教えて下さいました。
https://banshowboh.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/822-6b20.html
台座にはこう記されています。
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(右面)文化拾癸酉年 八月吉祥日
(正面)神變大菩薩
(左面)平野氏
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この空き地には、他に、おそらく明治期に建てられた円柱があって、そこにはこの敷地の当時の所有者ご一族と思われる方々のこの地を離れてからの一族史と和歌が記されています。
伊勢原市文化財協会編『伊勢原市石造物調査報告書 第6集 伊勢原地区』(伊勢原市教育委員会、2019)にこの石造物の詳細が出ているかなあと思ったのですが、何か理由があるのか2つとも載っていませんでした。もしや、この空き地を調べてはいけなかったのかしらん?そうだったとしたらごめんなさい。
神奈川県では、野ざらしの石造役行者像はめったに残っていません。木像ならば、江戸時代まで山伏も所属していた寺社の堂内やご先祖が山伏だったお宅などに残っていて珍しくはありません。ただ、いわゆる石仏としての近世以前の現存する役行者像は、飯山白山(厚木市・清川村)と荻野神社(厚木市)以外はこれまで知りませんでした。もし、他にもご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えて下さい。
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