56ページの鳥瞰図「八菅山伏の行場(南大沢駅上空2500mから)」
これもカシミール(https://www.kashmir3d.com)と山旅倶楽部(http://www.yamatabi.net/main/index.html)を使用して作成。いつものように上空からは起伏の差がわかりにくくなってしまうのでタテ2倍強調です。
30あった行所のうち、従来言われていた行所位置が聖護院蔵『相州愛甲郡八菅山付属修行所方角道法記』の記述によって何か所か再検討が必要になっているのと、この視点からは見えない行所や隣接していて地図上で詰まってしまうところは省略しています。ご存じの通り最終行所30番は大山寺本堂(不動堂)、つまり現在の阿夫利神社下社の位置です。
3番屋形山は採石によって山そのものが消滅してしまったことがよくわかります。
八菅山伏の国峰修行30行所については、本書以外に今までに以下の諸論考が発表されています。
・拙稿「「相模の国峰」再考-『相州愛甲郡八菅山付属修行所方角道法記』と『相州八菅山書上』-」(『山岳修験』第62号、2018)
・拙著『丹沢の行者道を歩く』(白山書房、2005)※『相州愛甲郡八菅山付属修行所方角道法記』に照らして要修正検討
・宮家準研究室『修験集落八菅山』(愛川町、1978)※『相州愛甲郡八菅山付属修行所方角道法記』に照らして要修正検討
という訳で、現在、『相州愛甲郡八菅山付属修行所方角道法記』を分析しながら八菅山伏の行所を踏査して下さる意欲のある奇特なフィールドワーカーの出現を期待しております。
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