3ページの写真「丹沢の山々と宮ケ瀬湖(相模原市緑区南山遊歩道からの展望)」
本書の34ページ「丹沢という地名」の内容を視覚的にわかって頂くためには、どこから丹沢山地を撮影したら良いだろう?と考えた末にここに撮影に行くことにしました。南山遊歩道の展望台は相模原市緑区青山地区になりますが、江戸時代は中津川の上流部分の山林を指していた「丹沢」という地名はここからの展望が一番わかりやすいだろうと考えたのです。
やはり、新型コロナ・ウイルスCovid-19感染拡大が始まって仕事もストップしてしまっていた4月14日、すでに桜も散った津久井の里を抜けて鳥屋に向かいました。かつての津久井郡津久井町鳥屋、そして青山です。鳥屋には、幼少のころ津久井町青根に住んでいた自分が高熱を出した時に、近くに医者がいなかったので鳥屋まで慌てて運ばれたことがあったそうです。
ちょうど前日は冷たい雨、山では積雪。丹沢の標高の高い峰々は雪山になっていました。里の新緑と雪山のコントラストがとても美しい絶妙のタイミングでした。
今は行政地名からは「津久井」が消えてしまいましたが、相模原市緑区の旧津久井郡の各所の住所地名になぜ歴史ある「津久井」を残さなかったのか、不思議でなりません。過去の文化はこんなことでも簡単に消えてしまいます。残念です。
『神奈川新聞』の連載「法螺貝の響く山」第9回「丹沢の名」(2015年1月10日)では下の写真を掲載してもらいました。中津川の奥の「丹沢」ということをわかって頂こうと思ったのですが、やっぱり今一つ分かりにくいと思い変えることにしました。
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