『丹沢・大山・相模の村里と山伏~歴史資料を読みとく』2020年9月23日出版

Book_yumekouboh20200923_20201001181401

どなたにも手に取って頂けるようにとハンディーなサイズの本を出版いたしました。この本には自分で撮影した写真や作図した図を中心に約100枚を使っています。本のサイズに合わせて写真や図は小さめにしました。でも、一枚一枚に歴史と思い出があります。一つ一つゆっくりとご紹介したいと思います。
http://banshowboh.world.coocan.jp/book2.html

2024年8月29日 (木)

万象房カルチャー 2024年度 歴史地理&自然ウォーキング

2024outdoor_banshowboh

2024年度の歴史地理&自然ウォーキングの新規会員募集を始めています。

現在のところ、火曜組14名(残枠1名)、木曜組13名(残枠2名)、金曜組15名、計42名様のお申込みを頂いています。少人数募集ではありますが、少しのオーバーでしたら対応可能ですので、ご希望者はなるべく早くお申し込み頂けるとありがたいです。

タウンニュース等に募集広告記事を出すと確実にお申込みが殺到するので今回はクチコミの範囲でお知らせいたします。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

2024年8月27日 (火)

長賢?

Img_1731Img_1728

宝治元年(1247) 、承久の乱で敗れ配流先で亡くなった後鳥羽上皇の霊を慰めるために建立されたという鎌倉鶴岡八幡宮寺の今宮(新宮)。当所には後鳥羽の誕生時から後鳥羽を宗教的に護持してきた長厳と順徳上皇もともに祀られていたらしい。あきらかに祟りを畏れての事。

ところで、『吾妻鏡』では複数個所で「長賢」になっていてここの石碑でもそうなっているのが不思議。京都や熊野の史料では「長厳」で、熊野三山検校、新熊野社検校、石山寺座主、大僧正という要職に就いた仁和寺出身の真言宗僧(『朝日日本歴史人物事典』は間違えて園城寺出身の天台宗僧としてしまっています)であり修験者。天台宗園城寺系の熊野三山検校が多い中で、後鳥羽の強い引きで熊野三山検校の地位を手に入れた修験道史上有名人。

2024年8月26日 (月)

『論集 修験道の歴史3 修験道の文化史』(岩田書院 2023)

Img_8235

『論集 修験道の歴史3 修験道の文化史』(岩田書院 2023)を読んでいたら、自分の名前が出ていて昔の論文が紹介されていました。目が覚めました。研究続けます。

2024年8月14日 (水)

2024年夏の丹沢山地

Img_1559Img_1584Img_1585Img_1624_20240814212101

2024年6月 4日 (火)

第10回 相模国霊場研究会

1311Photo_202406041333013_20240604133401

第10回 相模国霊場研究会、盛況のうちに無事終了いたしました。今回は20名のご参加。新しいご参加者もお2人、しかもお一人は遠く長野県富士見町からいらっしゃいました。

本田 不二雄(ノンフィクションライター・神仏探偵)さんの「勝坂遺跡と有鹿神社奥宮のミッシングリンクを探る」は有鹿神社から鳩川を遡った河岸段丘にある奥宮、その緑豊かな森の中に勝坂遺跡も所在してと、縄文人と古代人の営みがなぜ同じ場所で?という神仏探偵ライターらしいアプローチ。皆さん興味深く聴いていらっしゃいました。もちろん答えは絶対出せないテーマではありますが、相模の隠れた聖地紹介という意味でも、それぞれの成立を別個に探ってみるという点でも、意義あるご発表だと思いました。

私、城川の「文政九年『八菅山地誌調書上』を読む(その1)-「霊場」概念の定義を含めて-」は、内容が多すぎて、結局予定の半分しか発表できませんでした。八菅山の近世末の絵図、現代のGoogleマップなどもご覧頂きながら、八菅山発の大部の近世文書を読み解く作業。最後までたどり着くには少なくともあと2回は必要なので、次回もまた引き続き発表させて頂きます。

次回第11回は
11月4日(月・振替休日)午後15時開場
会場:相模原市立 市民・大学交流センターユニコムプラザさがみはら 実習室2
※ミーティングルーム4はすでに予約が一杯でした。
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/

2024年4月18日 (木)

第10回 相模国霊場研究会 6月3日(月)開催のお知らせ

Sagami_reijoh_vol10

第10回 相模国霊場研究会のご参加者を募集します。

【日時】
2024年(令和6年) 6月3日(月)
 15時開場・会場準備・受付開始
 15時20分~18時30分

【場所】
相模原市立 市民・大学交流センター
ユニコムプラザさがみはら
(小田急線相模大野駅 徒歩2分)
ミーティングルーム4

【申込先】事務局 城川(キガワ) ※要事前申し込み(人数制限あり)
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/index.htm

【会費】 300円(場所代+事務諸経費)

【研究発表】

1) 本田 不二雄(ノンフィクションライター・神仏探偵)
「勝坂遺跡と有鹿神社奥宮のミッシングリンクを探る」

 相模国最古の神社ともいわれる有鹿神社(海老名市上郷)の淵源は、縄文時代に遡るともいう。というのも、その奥宮(相模原市南区)は鳩川の水源にあり、その湧水祭祀に発祥するといわれるが、そこは、縄文時代中期の大集落があった勝坂遺跡(約5000年前)と重なっているためである。ただし、勝坂遺跡の時代とカミ祀りの祭祀遺跡(勝坂有鹿谷遺跡/4世紀末~7世紀前半)とでは、大きな時代の大きな隔たりがある。この空白(ミッシングリンク)は何を意味するのか、相模最古のまほろばの謎を探ってみたい。

2) 城川 隆生(もと神奈川県立高校社会科教諭)
「文政九年『八菅山地誌調書上』を読む(その1)-「霊場」概念の定義を含めて-」

 本研究会は今まで「霊場」という概念の定義をあえて規定せずに、各参加者の認識に任せて研究会を行ってきた。今回は第10回ということもあり、「霊場」という概念について若干の整理を行ってみたい。その上で、相模国を代表する修験霊場「八菅山」の近世以前の姿と自己認識がもっともまとまって表現されている『八菅山地誌調書上』を、参加者とともに読み解いていきたい。この『八菅山地誌調書上』は当時の江戸幕府地誌調所に提出され『新編相模国風土記稿』編纂の基本資料となった。一次資料である書上と二次資料である風土記稿では八菅山という霊場の構造的な捉え直しも行われている。

【懇親会】
終了後、希望者を募って近隣の飲食店で行いたいと思います。

2024年4月16日 (火)

出張講演「丹沢・大山と山伏の歴史」@町田市民フォーラム ホール

Kigawa20240416

本日は、歴史ある山岳会「町田グラウス山の会」から研修会の講師として呼んで頂き上記の内容で講演をして来ました。40年の歴史を持ち、会員も170名の大所帯。19時からの会議のあと20時から、パワーポイントと写真を多用した短めの講演でしたが、熱心に聴いて頂き光栄でした。

登山を趣味とされている方にもぜひ山の信仰と山に登る人間の長い歴史について知って頂きたいと思っているので、こういうご縁は大切にしたいと思います。

2024年3月18日 (月)

出張講演「『大山地誌調書上』に記録された大山の姿」@伊勢原市 雨岳文庫

3/17(日)に伊勢原市の雨岳文庫から講師としてお招きいただき講演をしてまいりました。50人ほどのご参加者が大変熱心に聴いて下さいました。中には、万象房会員の方、相模国霊場研究会に参加している大学院生、伊勢原地区選出の県会議員の方、教育委員会の方、雨岳文庫を拠点に『新編相模国風土記稿』を調査している方々、大山道を踏査している方々、などなど、大山研究に対する意気込みを皆さんから感じた次第。

Img_7044
公益財団法人 雨岳文庫のホームページはこちら↓
https://ugakubunko.org/ohp/

今回の内容はスライド中心でご説明したので、レジュメはそのうちの省略版になりますが、こちらです。

Kigawa20240317

私の次回講演会は4/16(火)夜に、「町田グラウス山の会」の会員様対象に行います。

2024年3月 6日 (水)

講演会「『大山地誌調書上』に記録された江戸時代後期の大山の姿」@雨岳文庫(伊勢原市)

2024年1月21日 (日)

出張講演「丹沢・大山における山伏の歴史」@愛川町半原

神奈川県愛甲郡愛川町で地域の活性化と町政への政策提言などを行っている「愛川地区まちづくり協議会」から講師としてお呼び頂き、半原公民館で「丹沢・大山における山伏の歴史」というテーマで講演をしてきました。

町会議員やこの地域の重鎮の方々など老若男女の皆さんが、丹沢山麓の山伏の歴史情報を観光や地域振興に活かせないか?という視点で熱心に聴講して下さいました。

なお、私の次回の出張講演は、3/17(日)「東京大学史料編纂所蔵『大山地誌調書上』に記された大山の姿」@伊勢原市雨岳文庫の予定です。

土曜の夜の雨の中、町田~淵野辺周辺の渋滞がひどくて時間に間に合わないかとヒヤヒヤしましたが無事時間前に到着しておつとめを果たしてきました。今宵の内容は以下のレジュメの通り。

Kigawa20230120

«本日の神奈川新聞で相模国霊場研究会が紹介されました。

2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ