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Walking&Fieldwork/歩く!

2025年7月 8日 (火)

国会図書館と静嘉堂文庫美術館

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国会図書館に調べものと資料の複写に行くついでに、午前中、丸の内二重橋前にある静嘉堂文庫美術館の展覧会『絵画入門 よくわかる神仏と人物のフシギ』↓に行って来ました。
https://www.seikado.or.jp/file/wp-content/themes/seikado/images/exhibition/250705/flyer250705.pdf
2022年に国重要文化財の明治生命館の中に開館したばかり、三菱財閥岩崎家が近代に収集した宝物がたくさん。音声ガイドを借りたらとってもわかりやすかったです。

国会議事堂参議院前を通ったので、選挙に行かなくてはと写真撮影。万象房関係者で早くも期日前投票に行った方がいらっしゃいますが、選挙公報が届いたのは今日。ポピュリズムに走る政治家がどんどん増えるのが嘆かわしい。SNSの「良いね」と選挙の「投票」が同じ次元になりつつある?そのへんのミュージシャンたちと一緒だわ。これから生まれる子供たち、今から社会の中で生きて行く子供たちの未来を一番考えていそうな政治家に投票したいですな。

国会議事堂の周りはサンゴジュ(珊瑚樹)だらけですね。
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2025年7月 5日 (土)

今日のブラタモリ「大山詣り山頂へ▼絶景・天空の神社へ!江戸のヒーローなぜ参拝?」都合の良い作り話多過ぎ

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この図は、大山参りが一番盛んだった頃の、現在の阿夫利神社下社の場所です。当時はここは大山寺本堂(不動堂)。江戸幕府の公式図です。

江戸の火消しの皆さんが「雨降山」だからお参りに来た?江戸時代の大山は門前町を含めて山全体が大山寺ですが、山号を「雨降山」と呼び始めたのは19世紀になってから。それ以前は「阿部梨山」または「阿夫利山」。語源はサンスクリット語の可能性も指摘されています。火消しの皆さんは職業としてはとび職の方々が多かったので、その仕事柄の信仰を説明しないで、雨と火事で説明済ませるか?解説ガイドの人選を間違えてます。

途中、字幕文字で、寺と神社が両方あったような説明文が小さく出ましたが、江戸時代には組織としては寺しかありません。18世紀に、山頂の大山寺本宮(石尊社)の修築工事を担当していた手中明王太郎家が平安時代の『延喜式神名帳』の「阿夫利神社」(アフリノカミノヤシロ)を山頂社に名付け始めて(おそらく権威付け?)から、山頂社のみを「阿夫利神社」と呼び始めました。

詳しく知りたい方は拙稿「相模の一山寺院と『新編相模国風土記稿』地誌調書上―大山寺と光勝寺―」(『山岳修験』第65号、日本山岳修験学会、2020)をお読み下さいませ。

2025年6月30日 (月)

歴史地理&自然ウォーキング「箱根姥子から芦ノ湖、そして早川の流れ」(箱根町)下見

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本日は、歴史地理&自然ウォーキング「箱根姥子から芦ノ湖、そして早川の流れ」(箱根町)の下見で、姥子、芦ノ湖、仙石原を歩き回りました。早川の水源の水門は今日も閉まったまま。

このコースは、10年前の2015年に「箱根火山・大涌谷から芦ノ湖へ」というテーマで企画していたのですが、大涌谷の噴火がその年にあり、一度は諦めて2017年に姥子から仙石原までにコースを変更して実施したという経緯があるだけに、個人的には万象房の歴史を感じながらの感慨深いコースです。

大涌谷の周辺はまだ森の木々も枯れているし、大涌谷~姥子のハイキングコースも立入禁止のまま。すでに道も崩壊して廃道になりそうな様子です。姥子温泉秀明館でお話を色々と伺ってきました。

箱根火山の中央火口丘を眺めながらの気持ちの良い高原ハイキングです。本番は、7月22日(火)/9月11日(木)/9月12日(金)、一回参加も受け付けています。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

それにしても、今日は箱根も暑かった。仙石原に辿り着いて、思わず、立ち寄り湯可能な渋い温泉宿を見つけて900円で風呂貸切40分間湯治。気持ち良かったです。残念だったのは宿の玄関の自動販売機のビールが売り切れだった。でも、硫黄の匂いがまだ身体に残ってます。仙石原や強羅は地下水に火山性噴出物の熱と蒸気を加えることで人工的に温泉を作り出していますが、それが良い加減でよろしいのです。

しかし、鹿に出会いました。よろしくない。鹿が丹沢から運ぶヤマビルが増えたら観光客も減ってしまうな。

2025年6月28日 (土)

今日のブラタモリ「江戸っ子の大山詣り▼渋谷発・大流行の参詣旅!百年以上続く宿坊」を見て一つ違和感

今日のブラタモリ「江戸っ子の大山詣り▼渋谷発・大流行の参詣旅!百年以上続く宿坊」を見て、一つ違和感。「坊中」は「宿坊」が集まって「坊中」ではないだろう?誤解を生みやすい説明だと思う。
 
「坊中」という言葉は一山寺院の中の院坊群がある場所を指す言葉なので、まだ阿夫利神社がない江戸時代初期に大山寺所属の下山させられた院坊が門前町を形成したから「坊中」なのであって、その院坊群エリアの人々がやがて御師として「宿坊」も始めました、という事ではないのか?

2025年6月24日 (火)

歴史地理&自然ウォーキング火曜組「(武蔵国久良岐郡)三渓園・本牧から中華街へ」

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歴史地理&自然ウォーキング火曜組「(武蔵国久良岐郡)三渓園・本牧から中華街へ」。少々蒸し暑かったですが、なんとか耐えられる範囲。本牧市民公園で海食崖の地層や満開の睡蓮を観察してから三渓園でたっぷり国重要文化財の古建築群観察とお弁当、午後は本牧から山手、中華街へとロングウォーキング。意外に豊かな森とバタ臭い歴史が一杯のコースです。

次回は同じコースで、木曜組7月10日/金曜組7月11日です。一回参加も受け付けています。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

今回のレジュメテキストの内容は、①もと武蔵国 久良岐郡 本牧本郷村、② 横浜の地層、③ 国指定 名勝 三渓園、④ ペリー提督と本牧、⑤ 本牧十二天社(本牧神社)、⑥ 本牧山頂公園、⑦ 米軍横浜海浜住宅地区、⑧ 武蔵国久良岐郡北方村・横浜村 と 山手居留地の誕生、⑨ ジェラール水屋敷、⑩ 江戸時代の横浜の埋立と新田開発、⑪ 横浜中華街、、⑫ 横浜中区の自然

2025年6月13日 (金)

歴史地理&自然ウォーキング金曜組「(北多摩)深大寺から都立野川公園自然観察園へ」最終回!

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歴史地理&自然ウォーキング「(北多摩)深大寺から都立野川公園自然観察園へ」の最終回、金曜組も無事終了しました。

朝、集合時の調布駅前は、都議選告示日の応援演説に公明党党首が来るらしく制服警官やこわもてSPが一杯いて、バスがちゃんと発車するか不安になりました。深大寺では、女優の南野陽子さんと水野真紀さんが深大寺門前蕎麦屋街を歩いたり食べたりするテレビ番組のロケをしていました。皆さん興味津々でしたが、私、「まずトイレ!その後ミーティングします!」とか「行きますよー!」とかお構いなしに大声を出していたので、邪魔したかもしれない。まあ、テレビのロケなんて知ったこっちゃないし。

充実の歴史地理&自然ウォーキング3クラス。歩いてわかる武蔵野台地の河岸段丘の地理と自然、そして河岸段丘だからこその歴史とそこから生まれた信仰を体感する3日間でした。

ところで、明治時代に神奈川県だったのは町田だけじゃないよ、世田谷も吉祥寺も調布も三鷹も八王子も、みんな神奈川県だったんだから、町田を神奈川呼ばわりしたら言い返そう!とお話したら、神奈川を馬鹿にした発言だと厚木出身在住の某講師からクレーム入りました。

さて、次回は、6月24日(火)/7月10日(木)/7月11日(金)「(武蔵国久良岐郡)三渓園・本牧から中華街へ」(横浜市中区)です。猛暑日になってしまったら、途中エスケープもありで、でも出来れば中華街を目指したいと思います。一回参加も受け付けています。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

2025年6月12日 (木)

歴史地理&自然ウォーキング木曜組「(北多摩)深大寺から都立野川公園自然観察園へ」

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本日の歴史地理&自然ウォーキング「(北多摩)深大寺から都立野川公園自然観察園へ」木曜組も無事終了しました。日野市のハイキングコース立入禁止が解除されなかったため、急遽コースを変更して、火曜組に続き2回目の調布深大寺から三鷹大沢への野川沿岸ウォーキング。季節も夏に入って気温も高くなってきましたが、まだ木陰は快適。このエリアを初めて訪れる方も多く、最後まで楽しくアカデミックな一日になりました。

今日の真言「オン・アフルアフル・サラサラ・ソワカ」。今日の歴史上人物「慈恵大師良源」と「近藤勇」。今日の虫「アオバハゴロモ」、「ノコギリクワガタ」メス、「ナナフシモドキ」。今日の鳥「カワセミ」「アオサギ」。今日の花「ハナショウブ」「ハンゲショウ」「クマノミズキ」他たくさん。今日の巨木「エノキ」「アカメヤナギ」。今日の飛行機「三式戦闘機 飛燕」と「Dornier 228-212 NG」。

次回は、明日6/13の金曜組で同じコースです。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

2025年6月 9日 (月)

歴史地理&自然ウォーキング「(武蔵国久良岐郡)三渓園・本牧から中華街へ」下見

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本日は、6月24日(火)/7月10日(木)/7月11日(金)に実施予定の歴史地理&自然ウォーキング「(武蔵国久良岐郡)三渓園・本牧から中華街へ」の下見に講師陣で行って来ました。

横浜市中区とはいえ、意外に自然も一杯、国重要文化財も南関東随一のボリューム。建築物の組物比較も時代と国境を越えて出来ますし、中世から600年の歴史を体感することも、異国情緒を感じることも出来るコースです。ただ、本番はたぶん暑い。なので、体調等の問題でご希望の方には途中から市営バスでエスケープ出来るようにという配慮も考えました。一回参加も受け付けています。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

2025年6月 2日 (月)

第12回 相模国霊場研究会

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第12回 相模国霊場研究会、無事終了しました。本日のご発表は「半原宮大工集団と神奈川の寺社霊場建築」柳田尚也(湘南盆踊り研究会代表/一社)半原宮大工集団理事)

やんごとなき事情により、今回のご発表は一本。個人的にはご教示頂きたい内容がコンパクトに詰まっていて願ったりかなったりのご発表でした。それぞれの専門ジャンルを超えて、「霊場」という「場」の構成要素にこだわる研究会としては、「霊場」の建築物は欠かせないのです。ありがとうございました。

次回は、第13回、2025年11月3日(日)です。ご発表は、池田敏宏さん(高野山大学大学院)と、日室大樹さん(個人研究〈人文地理・神社巡拝〉)と決まりました。乞うご期待。
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/

2025年5月27日 (火)

歴史地理&自然ウォーキング火曜組「(北多摩)深大寺から都立野川公園自然観察園へ」(調布市・三鷹市・小金井市)

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本日の歴史地理&自然ウォーキング火曜組、無事終了しました。日野市のハイキングコース立入禁止が解除されなかったため、急遽コース変更した「(北多摩)深大寺から都立野川公園自然観察園へ」(調布市・三鷹市・小金井市)。急ごしらえではありましたが、歴史も自然も一杯のなかなか良いコースになりました。早くも春から初夏へ。緑が美しいです。

今回のレジュメテキスト永久保存版は① 古武蔵野扇状地 と 武蔵野台地、② もと武蔵国 多摩郡 深大寺村(現 調布市)・大沢村(現 三鷹市)、③ 国指定史跡 深大寺城跡、④ 深大寺の蕎麦、⑤ 浮岳山深大寺(天台宗)、⑥ 都立 神代植物公園、⑦ 野川(多摩川水系多摩川支流の一級河川、約20.5km)、⑧ 三鷹市大沢(もと北多摩郡大沢村)、⑨ 尾張藩の鷹場 と 江戸周辺の鷹場、⑩ 龍源寺 近藤勇墓所、⑪ 都立野川公園(調布市・小金井市・三鷹市)、⑫ 深大寺~野川流域の自然

次回は、木曜組6月12日/金曜組6月13日で同じコースです。一回参加も受け付けています。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html

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