歴史地理&自然ウォーキング「大山詣り-門前町から大山寺へ―」火曜組
今回は、大山周辺の歴史研究の中でほとんど知られていないし活用もされていない天保6年(1835)『大山地誌調書上』の記述をもとに歩く企画。子易から歩き始めて、大山町(もと大山寺門前御師集落)入口の鳥居をくぐって、垢離取りの滝を巡りながら登る、意外に歩き疲れるコースです。
石尊宮が山頂とは違う形で門前町でまつられていた当時の大きな遺物が横倒しになって残っているのに誰も訪ねないからご案内しました。それに、江戸時代から大山寺の茶湯寺の来迎院で「行基作」という由緒を持つ「寝釈迦如来」(いわゆる釈迦涅槃像)が安置されていたのに、現代ではそれが茨城県大洗の海で発見されたという由緒になっているのはどういうことでしょう?というあんまり大きな声では言えない解説もさせて頂きました。
それにしても、先導師(もと御師)の宿坊がますます減っている(または開店休業な)様子は訪れるたびに感じることです。未来に歴史をつなげるためにも、なるべく実証的に科学的に研究して多くの皆様に大山信仰について知って頂きたいと思います。
今日は天気の良い暖かい一日で良かったです。次回は、金曜組12月8日/木曜組12月14日で同じコースです。
https://banshowboh.com/walking_kigawas.html
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