6~7月の歴史地理&自然ウォーキングで訪ねた、稲城市百村の妙見寺(天台宗)の「蛇より行事」(東京都無形民俗文化財)にお参りに行ってまいりました。
江戸時代初期から360年を超える由緒を持つ、妙見尊(北極星と北斗七星)のお祭り。北斗七星に見立てた7人の担当者を中心に、朝から丸一日かけて長さ150mほどの巨大な龍体をこしらえ、頭を下に山上を尾にしてこのお山に奉納する壮大なお祭り。参拝者もこの龍体に触れ作業に参加することで無病息災のご利益を頂戴するのです。個人的にはちょっと遅かったが・・・。
龍体の奉納が終ると龍の頭を前に幣束を立てた修法壇でご住職による天台密教の供養。妙見尊はもともと妙見菩薩として仏教とともに6世紀頃には日本に伝来している尊格。明治時代以降、神社に変化して祭神を変えてしまった霊場も多い中で、ここでは仏教的なお祭りの有様を目の前で拝めます。日本の伝統がここに残っている。
しかも、かき氷のお接待まで頂いてしまいました!恐縮です。素晴らしいお祭りでした。外部に向かって派手な告知や宣伝をあえてしていないところも地域の祭礼として身の丈に合っている感じで素晴らしい。これでこの地域で疫病を発生させないという先人の強い意志と祈りを感じました。
ところで、歴史地理&自然ウォーキング金曜組の会員さんもいらしていてびっくり!私の説明を覚えて下さっていたのだなあ。