横須賀美術館&金沢文庫 はしご
月曜日ではあっても公共施設が開館している休日ということに気が付き、京浜急行に乗って三浦半島方面に研修に出かけました。
横須賀美術館「開館15周年記念 800年遠忌記念特別展 運慶 鎌倉幕府と三浦一族」は訪ねるべきです!びっくりの展示です。万象房の歴史地理&自然ウォーキングでも何回も訪ねている三浦氏ゆかりの寺院群の国指定重要文化財級仏像が一堂に会しています。自然担当明子先生の勧めで行ってみましたが、素晴らしい。いつもは佐原三浦氏の満願寺の仏像群に手を合わせて解説していましたが、この展示はそれどころではありません。
https://www.yokosuka-moa.jp/archive/exhibition/2022/20220706-696.html
そして、金沢文庫に移動して神奈川県立金沢文庫の企画展「兼好法師と徒然草 ─いま解き明かす兼好法師の実像─」。これは展示物が古文書ばかりなので眺めておーっというわけにはいきませんが、中世を代表する随筆『徒然草』の兼好法師は実は「吉田兼好」ではなかった、という証拠古文書集+関連展示です。7/24までだったのでちょっと焦って出かけました。「卜部兼好」と名乗ってはいても、京都の吉田家とは全く関係がない卜部氏で、実は金沢北条氏の被官(家来)出身だったことが近年明らかにされつつあります。学校の教科書や辞書に書いてあることがここでも嘘だったことがわかってきました(良くある事)。中世後半から江戸時代にかけて神職界のトップに君臨した「吉田家」は使えるコマとして『徒然草』兼好法師を自分の一族として創作したと考えられているようです。とても勉強になりました。
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html
特殊な宗教団体が、使えるコマを活用して歴史を改変したり人々をだましたり、的外れな教えで人々を洗脳したりするのは現代でもよくある事件。私の従姉妹(故人)が統一教会に入信してしまって40年、集団結婚式、献金された2億円、家族を壊し亡くなる直前まで我々親戚にまでたかってきたりデタラメな先祖の霊の話、そして、某最大政党への選挙協力なんて自分が学生時代から有名な話。
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