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2021年1月 9日 (土)

幕末の疫病情報

新年も始まり、万象房でも「今年もよろしくお願いします」というご挨拶を皆様と日々しておりますが、Covid-19という疫病が猛威をふるって緊急事態宣言まで発せられた今週、夜の業務はお店も音楽レッスンも切り上げて早じまいとなりました。昼間の音楽レッスンも、状況が怖いのでお休みしますという方も出てまいりました。仕方がないと思います。不安のある皆様はどうぞご無理をなさらず。健康に不安のない方のみご参加・ご来場下さい。

どこの音楽スペースよりも抜群の換気環境と密にならない閑散環境を大切に注意深く営業を続けたいと思います。講師陣も仕入れ先の酒屋さんもミュージシャンも生活がかかっている方は少なくありません。現状では、午後8時以前のスケジュールを変更する予定はありません。

さて、本日、EbAkウクレレ・レッスン大部屋開講中に、風を通しているので、小部屋のエアコン暖房を最強にしながらも、その下で寒いなあ~と思いながら『多摩のあゆみ』(たましん地域文化財団)の最新号(180号)をパラパラとめくっておりました。時々遊びに来て下さる財団歴史資料室の坂田さんのお仕事のたまものです。

連載「古文書は語る」の今号は大変面白くタイムリーでもあります。法政大学の馬場憲一先生のわかりやすい解説も秀逸。幕末に日本が開国してから、コレラとはしか(麻疹)が大流行した様子を町田市の近世~近代の重要史料「小島日記」から紹介しているのですが、疫病流行の記録のリアルさにびっくりいたしました。一つ引用させて頂きます。これは昔の話です。自分は今の科学を信じたいと思います。
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文久二年八月三日 天気朝小雨
 才一供ニ而相州厚木村江行候処、磯部村ゟ湘水之両岸コロリニ而死する者多人数焼、厚木鈴木屋前路上ニ而三十才斗り之女壱人倒居候を我等見請申候
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1862年8月27日 天気は朝小雨
 私(町田市小野路の豪農 小島鹿之助)は才一さんを供に連れて本厚木まで歩いて行ったところ、相模原市南区磯部から相模川の両岸でコレラで亡くなった者の多くを焼却していた。本厚木の鈴木屋さんの前の路上では30才ぐらいの女性が倒れているのを見かけた。
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https://www.tamashinhistory.org/home
Tamanoayumi180

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