『大山地誌書上』本文テキスト化作業ほぼ終了
入手してから半年もかかってしまいました。これから他史料とも比較しながら本格的に分析作業に入ります。
せっかくだから時々面白情報。たとえば現在の阿夫利神社門前町の土地利用の説明にはこう書いてあったりします。
「相模國大住郡坂本 大山寺領 大山町
御朱印
一 高百石
内 居屋敷反別八町五畝拾六ト三厘
畑方反別拾八町五反壹畝六ト
右畑往古者農業仕候得共中古殺生禁断故
猪鹿多諸作出来兼候ニ付農業不仕候」
つまり、まだ阿夫利神社ではなくて山全体が大山寺の天保六年、大山寺の領地だった町では農地が18ヘクタールぐらいあって昔は農業もしていたけれど、生き物を殺してはいけないというお寺のルールがあったもので、猪と鹿が増えすぎて獣害で作物はダメになって今は農業していません。
と書いてあります。現代の丹沢山麓のどの地域とも全く同じ悩み。今はさらにこれに昔はいなかったヤマビルが加わって血を吸われるのだよ。
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