本日広島原爆投下６８年後の日

本日広島原爆投下の日。もちろん黙祷いたしました。日本人ですから。そして地球人ですから。かつて仕事で参考にしていた本の数々を奥から探してみました。どの本棚も近々に読まなくてはいけない本が前にあって２段になっているので、ある棚の前面の本を取り払うと懐かしい戦争文庫が出て来ました。学生の頃、大学の付属高校での教育実習の頃が蘇りました。哲学科出身の私は「倫理社会」の教育実習。でも、そこで実習させられたのは古代の哲学や世界宗教を高校生に解説することではなく近代の大日本帝国についての歴史と思想。東大に進学するのがけっこう当たり前のエリート高校生たちを相手に、同時代資料をもとに15年間に及ぶ東アジアの戦争の中にどんな思想を読み取るかが課題。レベルが高くてびっくりした事を思い出しました。

万象房野外講座の講師もやってもらっているうちの父親。もと大日本帝国陸軍兵。少年Ｈの舞台になっている神戸の陸軍苅藻島高射砲部隊出身。「あの当時はあんな調子で気楽にやっていけるほど現実は甘くなかった」というコメント。それはともかく外地に行っていたら戦死していたかもしれない。そしたら私はいない。内地で良かった。我々は当時の体験談や資料を、つまり歴史を客観的に聴き読むしか未来の判断は出来ないはず。恣意的な政治家たちやメディアには惑わされまい。