日本山岳修験学会第33回学術大会@大峰山
日本山岳修験学会第33回学術大会が奈良県天川村で開催され参加してまいりました。初日は開会式&シンポジウム、二日目は研究発表17件&懇親会(&天川村の郷土芸能鑑賞)、三日目は巡見(私が参加したのは山上ヶ岳登山)。
大峰山脈を考古学的に研究している奈良県立橿原考古学研究所の菅谷先生のお話と奈良市埋蔵文化財調査センターの森下先生のお話は一度聴いてみたいと思っていて今回はじっくり聴けたので勉強になりました。先月登りに行った東北の霊山・鳥海山の研究発表(敬和学園大学神田先生)も拝聴する事ができて色々と腑に落ちました。何しろ話題になった矢島口から登ったので。会長で慶応大学の鈴木先生は「万象房の経営はどう?」と気にかけてくださりありがたい事です。実はその鈴木先生の鳥海山信仰についての論文を片手に先月は登ったので「登山ガイドブックを書いたつもりは無い」と笑われました。今回の発表で特に嬉しかったのは國學院大學の深澤先生が伊豆半島を一周する修験の修行「伊豆峯」の踏査に取り組んでいるという発表でした。しかもホームページで研究成果を公表中、研究の深化が待ち遠しいです。今回も熊野の坂本先生にお土産を頂き恐縮いたしました。いつもありがとうございます。
最終日は8年ぶりに女人禁制の修行のお山・山上ヶ岳1719mへ、全国各地の山伏さんも一緒だったので法螺貝の吹かれる中を懐かしく登拝させて頂きました。山頂から熊野本宮へと南に伸びる日本最古の山岳縦走修行の稜線は雲の中でした。そして、四日目は個人的に天河神社へ。昨年の台風11号の被害の傷跡がまだまだ生々しい天河弁才天周辺でありました。来年の開催地は福岡県太宰府市、10月26日~28日。(参加できるかなぁ?)
それにしても下界は暑いですな。この紀伊半島の山の中は夜寒いくらいだったのに。
山岳信仰にご興味のある方、ぜひご参加下さい。これこそ日本文化研究。今回のご参加者もアメリカ・イタリア(某イタリア人研究者、お昼のお弁当で「キガワさん、これ何?」「これキャラブキ、フキのクキね、フキは植物の種類ね、クキは植物の部分ね」「私、これ嫌いね」、・・・・・せっかく説明したのに!)・韓国と国際色豊かでした。
◆日本山岳修験学会
http://www.sangakushugen.jp/
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