第43回 日本山岳修験学会 霧島学術大会
鹿児島県霧島市まで出張してきました。第43回 日本山岳修験学会 霧島学術大会(共催:霧島神宮、霧島市教育委員会/後援:鹿児島県教育委員会、宮崎県高原町教育委員会)、11月25日(土)~11月27日(月)。紅葉が美しい霧島でした。
初日から、鹿児島県内唯一の国宝「霧島神宮本殿・幣殿・拝殿」のまさに国宝たる極彩色に囲まれた内部空間を拝観させて頂き、その素晴らしさに圧倒されました。午後のシンポジウムは、まさに二か所の高千穂を擁する南九州ならではの「天孫降臨と霧島」がテーマで、その中でも国指定重要文化財「霧島の神楽ー狭野神楽(宮崎県高原町)ー」の92歳の長老のお話に命をかけてお神楽を守ってこられた覚悟を感じ、感動しました。
2日目の研究発表は、南九州をフィールドにした研究発表が一件のみだったのと、鹿児島・宮崎で昔から地道な研究成果をあげてきた旧知の先生方のお姿が見えなかったのが残念でした。ただ、相模国霊場研究会でともに発起人として運営を手伝ってもらっている武井慎悟さんが若手研究者の新人賞とも言える奨励賞を受賞されたのがとても嬉しかったです。
最終日のフィールドワークは、3コースのうち念願の高千穂峰登拝コースに参加しました。噴火の影響で樹木が育っていないまさに絶景の火山群。朝は雨模様でしたが、登っているうちにどんどん雲が晴れ、地球の恐るべき力を視覚的に体感し、神仏への信仰心が生まれる必然的聖地地形であることを確信しました。
第44回学術大会は来年11月中旬、徳島県で開催されます。日本山岳修験学会は会員を常時募集しています。ご興味のある方はぜひご入会下さい。
http://www.sangakushugen.jp
最近のコメント