史料

2024年4月18日 (木)

第10回 相模国霊場研究会 6月3日(月)開催のお知らせ

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第10回 相模国霊場研究会のご参加者を募集します。

【日時】
2024年(令和6年) 6月3日(月)
 15時開場・会場準備・受付開始
 15時20分~18時30分

【場所】
相模原市立 市民・大学交流センター
ユニコムプラザさがみはら
(小田急線相模大野駅 徒歩2分)
ミーティングルーム4

【申込先】事務局 城川(キガワ) ※要事前申し込み(人数制限あり)
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/index.htm

【会費】 300円(場所代+事務諸経費)

【研究発表】

1) 本田 不二雄(ノンフィクションライター・神仏探偵)
「勝坂遺跡と有鹿神社奥宮のミッシングリンクを探る」

 相模国最古の神社ともいわれる有鹿神社(海老名市上郷)の淵源は、縄文時代に遡るともいう。というのも、その奥宮(相模原市南区)は鳩川の水源にあり、その湧水祭祀に発祥するといわれるが、そこは、縄文時代中期の大集落があった勝坂遺跡(約5000年前)と重なっているためである。ただし、勝坂遺跡の時代とカミ祀りの祭祀遺跡(勝坂有鹿谷遺跡/4世紀末~7世紀前半)とでは、大きな時代の大きな隔たりがある。この空白(ミッシングリンク)は何を意味するのか、相模最古のまほろばの謎を探ってみたい。

2) 城川 隆生(もと神奈川県立高校社会科教諭)
「文政九年『八菅山地誌調書上』を読む(その1)-「霊場」概念の定義を含めて-」

 本研究会は今まで「霊場」という概念の定義をあえて規定せずに、各参加者の認識に任せて研究会を行ってきた。今回は第10回ということもあり、「霊場」という概念について若干の整理を行ってみたい。その上で、相模国を代表する修験霊場「八菅山」の近世以前の姿と自己認識がもっともまとまって表現されている『八菅山地誌調書上』を、参加者とともに読み解いていきたい。この『八菅山地誌調書上』は当時の江戸幕府地誌調所に提出され『新編相模国風土記稿』編纂の基本資料となった。一次資料である書上と二次資料である風土記稿では八菅山という霊場の構造的な捉え直しも行われている。

【懇親会】
終了後、希望者を募って近隣の飲食店で行いたいと思います。

2024年3月18日 (月)

出張講演「『大山地誌調書上』に記録された大山の姿」@伊勢原市 雨岳文庫

3/17(日)に伊勢原市の雨岳文庫から講師としてお招きいただき講演をしてまいりました。50人ほどのご参加者が大変熱心に聴いて下さいました。中には、万象房会員の方、相模国霊場研究会に参加している大学院生、伊勢原地区選出の県会議員の方、教育委員会の方、雨岳文庫を拠点に『新編相模国風土記稿』を調査している方々、大山道を踏査している方々、などなど、大山研究に対する意気込みを皆さんから感じた次第。

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公益財団法人 雨岳文庫のホームページはこちら↓
https://ugakubunko.org/ohp/

今回の内容はスライド中心でご説明したので、レジュメはそのうちの省略版になりますが、こちらです。

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私の次回講演会は4/16(火)夜に、「町田グラウス山の会」の会員様対象に行います。

2023年12月14日 (木)

中世の丹沢山地 史料集『八菅山 正応の碑伝』の修正

『八菅山 正応の碑伝』の翻刻に修正を加え解説を追加しました。

http://musictown2000.sub.jp/history/hasugehide1.htm

2023年11月 6日 (月)

第9回 相模国霊場研究会

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今回の研究発表は以下のお2人が務めて下さいました。

1) 呉 珂(神奈川大学大学院 歴史民俗資料学研究科 博士後期課程)
「近現代相模大山の景観変遷と先導師の景観操作:絵地図、絵はがき資料と現在の動き」

2)飯塚 利行(清川村 文化財保護委員長)
「煤ヶ谷地区に残されたニホンオオカミの頭骨や前肢と武蔵御嶽信仰」

新しい方が4名もご入会下さり、質疑応答も含めて大変有意義な会となりました。神奈川新聞の記者の方やNHKダーウィンが来たのディレクターの方までオブザーバー参加下さいました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

たくさんの観光客や登山者が訪れる大山ですが、その大山信仰を近世以来支えてきた門前町の先導師(もと御師)の現状を冷静に分析されていらっしゃる発表に、さて、大山はこの先どうなるのだろう?と思った方は多かったのではないでしょうか。発表者の呉さんは内モンゴルから留学されて相模大山の研究をしているという逸材。これからも応援したいです。

後半は、ニホンオオカミの講演会があるという誤解情報まで流れてちょっと受付に混乱をきたした注目のご発表。その頭骨や前肢のリアルな写真の紹介やその骨が呪物として地域にどのように伝承されて来たのか、とてもわかりやすい発表でした。宗教史研究で比較的明らかになっている18世紀前半のオオカミ信仰胎動期と、信仰の様相に謎の多い19-21世紀の呪物としてのオオカミの骨信仰。みなさん、オオカミに憑りつかれています。

次回は来年6月3日(月)の予定です。発表予定者も2人決まりました。私、城川と本田不二雄さん(ノンフィクションライター)です。詳細が決まりましたら改めて告知いたします。
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/index.htm

2023年9月29日 (金)

第9回 相模国霊場研究会のお知らせ

6月第一月曜と11月第一月曜に開催している研究情報交換会「相模国霊場研究会」では、宗教学・歴史学・民俗学・文化人類学・考古学・地理学・文学・建築学・生物学といった学問分野を越えてご参加下さる方を募っています。次回の第9回の詳細が決まりましたのでお知らせいたします。お申し込みはホームページをご覧下さい。

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【日時】11月6日(月) 15時開場・会場準備・受付開始
 15時20分~18時30分
【場所】
相模原市立 市民・大学交流センターユニコムプラザさがみはら(小田急線相模大野駅 徒歩2分)
ミーティングルーム4
【会費】 500円(場所代+事務諸経費)

【研究発表】

1) 呉 珂(神奈川大学大学院 歴史民俗資料学研究科 博士後期課程)
「近現代相模大山の景観変遷と先導師の景観操作:絵地図、絵はがき資料と現在の動き」

2)飯塚 利行(清川村 文化財保護委員長)
『煤ヶ谷地区に残されたニホンオオカミの頭骨や前肢と武蔵御嶽信仰』

http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/index.htm

2023年8月17日 (木)

国立公文書館蔵『相州大住郡日向薬師縁起』(「相州大住郡日向薬師縁記 全」)後段の全文の翻刻をアップしました。

http://musictown2000.sub.jp/history/ryousenjiengi.htm

2023年7月 6日 (木)

清川村のオオカミの骨

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 相模国霊場研究会の次回第9回でご発表予定の飯塚利行さん(清川村文化財保護委員長)の調査の様子が神奈川新聞に掲載されました!

2023年7月 3日 (月)

徳川家康の姪「万姫」と日向薬師のお話

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現在放映しているNHK大河ドラマを観ていて、3年前の調査研究を思い出しました。

伊勢原市の日向薬師(江戸時代以前は「霊山寺 日向薬師」、明治時代以降は「日向薬師 宝城坊」)には江戸時代に何種類もの縁起(社寺、仏像、宝物などの由来、または霊験などの伝説を記した文書)がありました。

古いテキストは火事で焼失し(でも写しが国立公文書館に現存していてその内容の分析と翻刻は以下拙論でご紹介しました)、長い間、寛文4年(1664)に「松嶋雲居和尚」という人が書いて「菅原氏 光顕院専誉伝守」という人が寄進した縁起が、日向薬師の代表的な縁起として、『伊勢原市内社寺縁起集』や『神奈川県史』や『修験道史料集』で翻刻され紹介されてきました。

ところが、この縁起は、ちょっと的外れの縁起で、あきらかに日向薬師と関係のない人が書いていることが内容からわかってしまう文章でした。でも、今まで、この縁起に関わっている上記の人たちが誰なのかを調べて教えてくれる研究者がどなたもいなかったので、論文を書く都合上、自分で調べてみました。すると、以下のことがわかりました。

寄進したのは、徳川家康の生母 於大の方(現大河ドラマでは松嶋菜々子)と再婚した久松俊勝(同じくリリー・フランキー)夫妻の息子 松平定勝(つまり徳川家康の異父弟)の娘「万姫」。血筋としては徳川家康の姪、そして養女として豊後国岡藩(大分県)主 中川久盛に嫁いで正室。法号は「光顕院殿心蓮社専誉普照伝守大禅尼」。

『伊香保記』という有名な紀行文の作者でもあり、相模大山にも参詣に来ています。当時、中川氏と万姫は熱心な薬師如来信仰を持っていたこともわかりました。そして久松氏の本姓は菅原氏です(日本は伝統的に夫婦別姓で、結婚しても実家の姓を名乗ります)。

そして、この縁起を書いたのは臨済宗の高僧 雲居希膺(うんごけよう/うんごきよう)。仙台藩主 伊達忠宗(伊達政宗の次男)に呼ばれて松島瑞巌寺を再興した人です。

つまり、徳川家康の養女「万姫」という当時最上流階級のお姫様の薬師如来信仰に応じる形でやはり当時有名な臨済宗のお坊様が書いて寄進された縁起だったわけです。

【参考】
拙稿「『相州大住郡日向薬師縁起』仮名交り文縁起について」(『山岳修験』第67号、日本山岳修験学会、2021)

2023年6月 5日 (月)

第8回 相模国霊場研究会

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有意義な研究会となりました。しかも、初参加の方が4名様も!ご参加ありがとうございました。神奈川新聞社の取材までして頂きました。

私の発表、『大山地誌調書上』につきましては、これにて完結。一年間にわたり全20部を翻刻して皆様にお示しいたしました。これを元に編纂された『新編相模国風土記稿』と合わせて分析することで、大山山内の認識と江戸幕府地誌調所の認識のズレや、山内の詳細な実態も見える部分があることをお示しできたかと思います。

川島先生の 「玉餘道人『相州大山順路之記』からみた江戸時代の大山の風景」につきましては、この史料だけに限らず、新発見の道中記や記録の数々を詳細に解説して頂いて、大山参りと大山道についての同時代史料による実態と通説との乖離を含めて、膨大な研究蓄積情報量の多さで、大変勉強になりました。

さて、次回第9回は11月6日(月)15時開場、同じく相模大野ユニコムプラザさがみはら ミーティングルーム4で開催します。ご発表は、飯塚利行さん(清川村 文化財保護委員)と呉 珂さん(神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科 博士後期課程)のお2人に決まりました。

旧相模国エリアの寺社・巡礼・霊山・信仰対象物などについての研究情報交換会です。ご興味のある方のご参加をお待ちしております。

http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/index.htm

2023年2月14日 (火)

金沢文庫 特別展「旅する、大蔵経―称名寺所蔵宋版一切経の道程―」

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フィールドワークガイド仕事の下見で横須賀まで出張したついでに、帰り際、金沢文庫の特別展「旅する、大蔵経―称名寺所蔵宋版一切経の道程―」に研修のため足を延ばしました。これはかなり手ごわい内容で、一般の皆様にこの内容を伝えるのはなかなか大変だろうなあと思いながらも、(現国名で言えば)インド・イラン・パキスタン・ウズベキスタン・パキスタン・中国ウイグル自治区など各所から中国にやって来て経典を翻訳したお坊さんたちや中国からインドへ渡ってたくさんの経典を持ち帰って翻訳したお坊さんたち、つまり「三蔵法師」が日本の文化にどれだけ大きな影響を与えたのか!と改めて思いながら勉強させて頂きました。2023年3月21日(火)までです。

余計なことを言うと、なぜアジア全体地図や東アジア地図を展示に使わないのでしょう?と素朴な疑問。閉館間際だったのでアンケートは書いていないので後出しコメントになりますが。

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