史料

2022年6月22日 (水)

144ページの図「浄書本と内閣文庫本の筆跡比較」(『新編相模国風土記稿』)

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いよいよ最後の図です。話を分かりやすくするために、八菅山が江戸幕府地誌調所に提出した報告書から、現代の我々が図書館で今までよく閲覧していた雄山閣本までのテクスト筆写の流れを図式化してみました。

この「碑伝二基」の部分については、内閣文庫本のみがサイズを間違えて記述してしまっているのは本書でお示しした通り。

そして、この件につきましては、以下提言いたします。
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◆ 神奈川県及び各市町村への提言
「 陸軍文庫本を県民・市民・町民・村民が閲覧出来るように行政として予算化して取り組んで下さい」

※ 陸軍文庫本の複写には多額の費用がかかります。
(1枚につき213円=撮影130円+入紙13円+フィルム伸ばし70円)
※ 国会図書館での正式タイトル名は
『新編相模国風土記稿:125巻首1巻』(種別:和古書・漢籍)
請求記号:W244-4  国立国会図書館書誌ID:000003284871
※ 閲覧は古典籍資料室で可能

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神奈川県立図書館にも、旧知の神奈川県議会議員にも直接提言いたしましたが、自分が生きている間に実現しそうな気がしないので、これが大事なことであるとお気づきの方はぜひ働きかけをお願いいたします。多くの地方自治体が、内閣文庫本が一番正確なはずという勘違いで貴重な住民税を無駄にしました。

2022年6月 6日 (月)

第6回 相模国霊場研究会

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「相模国霊場研究会」の第6回が相模大野の相模原市立市民・大学交流センターユニコムプラザさがみはらで開催されました。

本日の発表者は1)Kozic Joskoさん(ハイデルベルク大学大学院博士課程:ドイツ)「海外から観て研究される「修験道スタディーズ」と国境を越えた「グローバル修験道」 -大山信仰を軸に-」、と 2)私 城川 隆生「『大山地誌調書上』を読む(その1)」。

初対面のKozic Joskoさんのご発表に日本愛を感じたのは私だけではないと思います。欧米からも注目される日本の宗教文化。面白い時代ですぞ。

自分の発表は、研究発表というよりも史料紹介。歴史学・宗教学・民俗学 他の研究者、歴史ガイド、地方自治体教育委員会などの皆様に活用して頂ければという気持ちで、次回も今日の続きの部分を活字化してご紹介いたします。

次回は11月7日(月)15時、同じ場所です。
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/

2022年6月 2日 (木)

大山町調査(伊勢原市)その2

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本日も天保6年(1835)『大山地誌調書上』に記録されている石造物を調べに大山町まで出張。大山寺の受付の方と貴重な情報交換も出来て良かったのですが、山から良弁滝のあたりまで下って来たら、消防車が停まって消防士の皆さんが何か作業してるな?とふと川の向こう側の良弁滝に隣接する「かめ井旅館」さんの方に目を向けてみたら、月曜日にはあった建物がこのようにすべて消えていました。よく見れば辺り一面焼け焦げて焼失していることがわかりました。

立入禁止ロープが張られた火事場から出てきた近所の方らしき方に聞けば、なんと一昨日の朝、火事で燃えてしまったそう。びっくりいたしました。ニュースを検索したら確かに!

https://www.fnn.jp/articles/-/368625

その近所の方は親戚で、「かめ井旅館」さんの飼い猫が見つからないから探していらっしゃるとのこと。

かめ井旅館さんは、天保6年に江戸幕府地誌調所に提出した『大山地誌調書上』では「本山京都聖護院末流 同六角住心院触下」「修験御師兼帯」「天台宗 藤之坊」とあります。その当時は後継ぎが絶えていたのか「当体無之ニ付」「後見 久蔵」さんがこの報告書を書いています。そして、良弁滝と良弁堂周辺の諸堂はこの藤之坊の支配下にありました。

大山のふもとに江戸時代の終わりまで続いた希少な山伏にゆかりの場で大変な災難。人的被害がなかったのがせめてもの救い。

2022年5月30日 (月)

大山町調査(伊勢原市)

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本日は天保6年(1835)『大山地誌調書上』に記録されている石造物で現存しているものがあれば写真におさめようと大山の麓まででかけました。

享保12年(1727)の夏、大山のふもとに石碑が建てられました。当時、大山山頂に祭られていた石尊権現(今は阿夫利神社本社)は救済の仏様、十一面観音菩薩でもあるとされていて、その記念碑のような石碑。その十一面観音を祭っていたお寺の跡地に、300年の時を超えてその石碑はまだ現存しています。「石尊御本地」とはっきり読めます。でも、ご覧のように今は横倒しになって単なる物置台。

この話も含めて、万象房で事務局を務めている相模国霊場研究会の第6回を6月6日(月)に相模大野で開催いたします。現在14名ご参加予定。5/31まで申し込みを受け付けています。ご興味のある方いらっしゃいましたらご連絡ください。
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/

2022年5月22日 (日)

143ページの図「大山図の比較」(浄書本と内閣文庫本)

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『新編相模国風土記稿』諸本の比較にはやはり図がわかりやすいかと思いましてこの「大山図」を掲載しました。陸軍文庫本(国会図書館蔵)、つまり江戸幕府地誌調所本の精細さが一目瞭然かと思います。ただ、陸軍文庫本は明治時代に、明治新政府の地誌課や、鳥跡蟹行社の方々がこれを原本に筆写する時に綴じ込みを一度ばらして筆写してまた綴じ直したのでしょう。不自然に綴じ込みが固くて中央部は読めません。しかも大山の部分はページの順番まで狂ってしまっています。いわゆる錯簡です。

1月に中止になったあつぎ郷土博物館の私の講演では以下の大山図の全体を4種類すべてお示しして、聴講のみなさんに間違い探しをして頂こうと思っていましたが、ここで公開します。写し間違いですぐに気づくところが一ヶ所あります。八大坊下寺(現在は阿夫利神社社務局)の文字の左の竹林らしき小さな林を描き忘れている写本が一つだけあります。さて、どれでしょう?

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なお、文字の異動箇所につきましてはこちら↓で公開しています。
http://musictown2000.sub.jp/history/hudokikoh_ohyama.html

2022年5月13日 (金)

141ページの写真「『新編相模国風土記稿』浄書本の蔵書印」

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この『新編相模国風土記稿』浄書本の存在は、神奈川県内の研究者にはほぼ無視されていました。以下にお示しするように神奈川県内各自治体史などの『新編相模国風土記稿』の扱いを見てみれば一目瞭然です。

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●国立公文書館所蔵写本(内閣文庫本)を底本とするか複写して資料としている自治体
• 『逗子市史資料編1 古代・中世・近世Ⅰ』 1985
• 『鎌倉市史 近世近代紀行地誌編』(※雄山閣刊行本の可能性もあり?) 1985
• 『綾瀬市史2 資料編近世』 1992
• 『海老名市史3 資料編 近世Ⅰ』 1994
• 『伊勢原市史 資料編 近世1』 1992
• 『南足柄市史2 資料編 近世(1)』 1988
• 『山北町史 資料編 近世』(※写真全文) 2003
• 『厚木市史 近世資料編(4)村落2』(※写真全文) 2007
• 『城山町史2 資料編 近世』 1990
• 『津久井町史 資料編 近世1』 2004
●雄山閣刊行本を底本にしている自治体
• 『寒川町史1 資料編 古代・中世・近世(1)』 1990
• 『開成町史 資料編 近世(2)』 1997
●『津久井町史 資料編 近世1』 2004
「・・・・・完成した『風土記稿』は江戸城の文庫である紅葉山文庫に収蔵された。しかし明治初年亡失し、現在私たちが見ることが出来るものの内、献上本に最も近いものは内閣文庫所蔵の明治六年(1873)の写本である。・・・・・」
●『かながわの歴史文献55-神奈川県関係基本史料解説目録-』(県立図書館 2008)
「将軍献上の浄書本は明治6年(1873)の皇居火災で焼失して現存しない。その後に新たに書写された59冊の完全本が国立公文書館内閣文庫に所蔵されているが、その底本は不詳とされる。活字翻刻本は明治17年(1884)から『新編相模国風土記』洋装本全5冊として、1~3巻が出版社・鳥跡蟹行社(ちょうせきかいこうしゃ)、4・5巻が発行人・谷野遠によって刊行された(以下、これを仮に「明治本」という)。この明治本は底本、編集方針、出版の経緯等について全く説明がなく、出版社・発行人も実態がほとんど不明であるが、以後の翻刻本はすべてこれに基づいている。
・・・・・ 本書は近世の神奈川を知る最も基本的な文献でありながら、内閣文庫本と翻刻本の異同など未解明の部分もあり、今後の書誌学的研究の進展が待たれる」
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しかし、全国区で見れば、全く知られていなかった訳でもありません。神奈川県内だけで大きな勘違いがずーっと続いていたのです。『新訂増補 国史大系 月報 40』(吉川弘文館)には山本先生のこういう記述があるのです。ただ、紅葉山文庫の火事で献上本の方が燃えてしまっていたことはまだ把握されていない様子。それにしても、なぜ、神奈川県で気付かれなかったのかは大きな謎。きっと県レベルで先入観に染まってしまっていたのだと思います。
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● 山本武夫「徳川幕府の修史・編纂事業 九-地誌編修-」『新訂増補 国史大系 月報 40』吉川弘文館 1966
「・・・・・これも、大日本地誌体系に収められているが、浄書本の所在は判然としない*1。「今茲天保十二年辛丑ニ至リテ其稿成ル、・・・・・・浄写呈進、功ヲ竣ス」とあるから、献上された筈であるが、内閣文庫本は、明治八年(ママ)*2の写本である。国会図書館本は、非常に綺麗な清書本であるが、「陸軍文庫」の旧蔵書印と共に、「編修地誌備用典籍」の印があるところから、地誌取調所に架蔵されていた書であろう。・・・・・・」
*1 献上本は明治6年5月焼失 *2 明治6年12月
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なぜ、陸軍に『新編相模国風土記稿』の原本が保管されていたのかは、自分なりに調べて、あつぎ郷土博物館の今年1/23の講演会「相模国霊場研究と『新編相模国風土記稿』原本の存在」でもお話しする予定でしたが、ご存知の通り、まん延防止等重点措置のため中止となりましたので、またいつか機会があれば。ただ、陸軍が『新編相模国風土記稿』をはじめとする史料群を帝国図書館に慌てて持ち込んだことは、国会図書館に問い合わせて調べてもらって以下わかりました。

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※『 国立国会図書館における未整理史料の現状 』国立国会図書館職員組合1965 及び、レファレンスサービス回答(2019/3/7)
「敗戦直後、連合軍の進駐を前にして、参謀本部より相当量の書籍・地図が旧上野図書館に持ち込まれた」
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『新編相模国風土記稿』陸軍文庫本及び諸本につきましては、以下拙論をご参照下さい。
「相模の一山寺院と『新編相模国風土記稿』地誌調書上-大山寺と光勝寺-」(『山岳修験』第65号、日本山岳修験学会 2020)

2022年4月30日 (土)

139ページの写真「明治三年の八菅山伏の碑伝」

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この碑伝の写真は表紙でも使用していますのですでにこちら↓でご紹介済みです。
http://banshowboh.cocolog-nifty.com/book2020/2020/11/post-901fd5.html

本文の以下修正箇所のみ、重要なので再度繰り返します。
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138ページ7行目:×「宝作(=豊作)万歳」→〇「宝祚(=明治天皇の位)万歳」
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(聖護院門跡 宮城泰年ご門主、上智大学 西岡芳文教授 からのご指摘)

2022年4月27日 (水)

137ページの写真『相州八菅山書上』

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国立公文書館蔵『相州八菅山書上』については、すでに2020年10/6の「表紙の写真その2『相州八菅山書上』国峰修行」で取り上げました。

http://banshowboh.cocolog-nifty.com/book2020/2020/10/post-de4bfc.html

その時も、書きましたが、まだ未公開だったこの『相州八菅山書上』は私が4,480円をお支払いしてスキャニング作業を行って頂きました(2017年7月)。そして今は、国立公文書館のデジタルアーカイブでどなたも無料で(!)閲覧&ダウンロード出来るようになっているのであります(くどい?)。

私の出費が世のため人のために役に立っているのだから納得いたしまーす(貧乏人の・・・?)。

2022年4月20日 (水)

第6回 相模国霊場研究会のお知らせ

事務局を務めております相模国霊場研究会の第6回を開催いたします。

会場が相模大野に戻ります。会場の使用時間も15時からです。世の中が落ち着くことを祈りながら当日に向けて準備したいと思います。参加される方は5/31(火)までに必ず事前の参加申し込みをして下さい。
http://banshowboh.world.coocan.jp/sagami_study/

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【日時】
2022年(令和4年)6月6日(月)15時開場・会場準備・受付開始
 15時20分~18時30分
【場所】
相模原市立 市民・大学交流センター ユニコムプラザさがみはら
(小田急線相模大野駅 徒歩2分)
ミーティングルーム4(定員30名のところ感染症対策のため20名)
【会費】600円(場所代+事務諸経費)

【研究発表】

1) Kozic Josko(ハイデルベルク大学:ドイツ)
「海外から観て研究される「修験道スタディーズ」と国境を越えた「グローバル修験道」 -大山信仰を軸に-」
・ 近年注目されている「修験道」、特に海外で「修験道スタディーズ」として学術的に研究されている日本の山岳信仰に関する新たなアプローチをテーマとする。
・ 関東地方の修験者の講(行者講)の歴史を含むそれらの新たな動向を明確にしながら紹介し、更なる将来性も取り上げることを目標とする。
・ 聖地巡りや海外でも普及している修行体験を宣伝する主な寺社等から発信される情報伝達方法も考察の対象とする。

2) 城川 隆生(もと県立高校教諭)
「『大山地誌調書上』を読む(その1)」
 天保六年(1835)に大山町と大山寺が幕府地誌調所に提出した大部の『大山地誌調書上』は大山研究の中でいまだほとんど活用されていない。この書上をもとに『新編相模国風土記稿』が編纂されているが、その過程で地誌調所による大山一山の大きな捉え直しが行われ『風土記稿』に表現されたことを発表者はすでに論考等で明らかにしている。現代の大山研究にも影響を与えている『風土記稿』テクストは注意深く扱うべきである。そこで、大山町と大山寺の当時の自己認識が表明されている『大山地誌調書上』を丁寧に読む共同作業を行いたい。史料は東京大学史料編纂所蔵の大正10年の謄写版を使用し、今回は全20部中の前半18部の書上を読む。

【懇親会】
夜の大人数での会食を避けるべきことが社会的に要請されておりますので今回も事前の計画はいたしません。

2022年4月15日 (金)

136ページの絵「かつて各所の御嶽神社の祭神だった蔵王権現」

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この絵はこの本の中で最も後悔している自分で描いた下手くそな絵です。数ある蔵王権現像の中でも秀麗な姿として評価の高い如意輪寺(奈良県吉野郡吉野町)のお姿をモデルにしました。お恥ずかしい。

西日本にはこの他にもたくさんの蔵王権現像や図が現存していますが、神奈川県には、南足柄市三竹の御嶽神社にだいぶお姿の壊れているのが残っているのと、相模原市緑区吉野の吉野神社の懸仏ぐらいしか現存していないのではないでしょうか(吉野の地名は偶然?)?
もと蔵王権現社だった御嶽神社はたくさんあっても、そのほとんどは亡失したか処分されたのでしょう。ほかにご存じの方がいたらぜひ教えて頂きたい。

ところが、『新編相模国風土記稿』津久井縣輿瀬村の蔵王社(現在の与瀬神社、相模原市緑区与瀬)の項には、当時まだ現存していた素晴らしいご神体の図像が掲載されています。あとから思い出してとても後悔しました!これを掲載すれば良かったのです!

ただし、この「蔵王権現ノ図」は刊行本ではその魅力は伝わりません。やはり原本の陸軍文庫本です。津久井縣の調査を担当したのは幕府地誌調所のスタッフではなく八王子千人同心の調査隊です。この絵は誰が描いたのでしょうか?この調査隊には『武蔵名勝図会』『日光山志』『鎌倉攬勝考』なども著した植田孟縉という地誌編纂の達人がいたことがわかっています。そして植田孟縉は実力のある画家でもありました。この調査隊には他に河西愛貴という画才のある人物もいて、この2人が八王子千人同心の地誌調査隊の原画作成の主力だったと考えられています(八王子市郷土資料館『江戸時代に描かれた多摩の風景~『新編武蔵國風土記稿』と『武蔵名勝図絵』』 2010 参照)。

この「蔵王権現ノ図」に限っては、明治政府が筆写させた内閣文庫本も見劣りしません。これもなかなかの絵師が担当したのでしょう。

今年1月23日、あつぎ郷土博物館で私の講演「相模国霊場研究と『新編相模国風土記稿』原本の存在」が予定されていました。しかし行政府の「まん延防止等重点措置」のため直前に中止になってしまいました。講演では文字テクストだけでなく各種図像の比較も行って『新編相模国風土記稿』各本の成立の順序をテクスト分析の手法でお示ししようと準備していました。

テクスト分析の材料として、そして、ほんとはこの陸軍文庫本「蔵王権現ノ図」をこの本の挿絵に使いたかったという思いをこめて以下ご紹介。

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※陸軍文庫本については以下をご参照下さい。
拙稿「相模の一山寺院と『新編相模国風土記稿』地誌調書上-大山寺と光勝寺-」(『山岳修験』第65号、日本山岳修験学会 2020)

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