英彦山フィールドワーク登山
福岡県と大分県の境にある江戸時代の修験道英彦山派の本山「英彦山権現 霊仙寺」の旧跡英彦山神宮へ。真っ直ぐに800m続く石畳の参道の両側に数百はあったかもしれない修験者たちの院坊群はそのほとんどが更地になっていて、ここに幻の山上都市があった痕跡を立派な石畳と石垣の中に見つけ、秋の日差しの中で「やっぱりマチュピチュみたいだ」と呟いておりました。北九州の山々は立ち上がる巨岩が多く、その根元に自然に出来た岩屋を修行の場としていた歴史があります。山中には「~窟」と呼ばれる遺跡が沢山あって、それを巡るのも中々の体力消耗。一昨日研究発表で伺った鎌倉時代に彫られた大日如来をはじめ三尊の梵字レリーフと磨崖仏も実見。中央の梵字は直径2m64センチ!これを実測して研究していらっしゃるのは九州大学の知足(ともたり)美加子先生(芸術学)で英彦山修験知足(ちそく)院のご末裔。山伏の子孫としてのプライドを感じました。翌朝は山頂を目指しました。
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